人(髪質・頭皮地肌)によってシャンプーの相性は違うものですが、使ってはいけないシャンプーとは頭皮トラブルやヘアダメージの原因にもなります。
逆に良いシャンプーを使うことで、美しい髪・頭皮を育む「第一歩」となるため、ヘアケアをするときの一番重要なポイントといっても過言ではないと考えています。
そこで、500種以上のサロン専売・市販のシャンプーを試してきた経験から、「使ってはいけないシャンプーのポイント」と「安全で長く使えるシャンプー」を合わせてお伝えします。
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使ってはいけないシャンプーのポイント

前提としては、髪質や状態、頭皮地肌によっては相性の良いシャンプーは違います。
そのため、シャンプーの良し悪しは人によって違ってきます。
十人十色というのは言い過ぎではありますが、それぐらいのイメージだと考えてください。
その中で、使ってはいけないシャンプーのポイントを簡潔にまとめてみました。
- シャンプーの洗浄性の強さと弱さ
- 保湿成分の種類と量
- 価格帯(安すぎても高すぎてもだめ)
となります。
頭皮の状態や、髪の状態・ヘアスタイルなどによっても変わってきます、分かりやすくお話します。
乾燥肌・敏感肌は「洗浄性の強さ」に注意
シャンプー時、とくに注意すべきこととしては、「頭皮地肌の状態」です。
乾燥肌や敏感肌の方は、とくにシャンプーの影響を受けやすくなっています。
日本人は、洗髪をよくする習慣のため、「毎日、髪を洗う」というのが根付いています。よく洗うということは清潔になる反面で、乾燥・敏感な地肌の場合、頭皮のトラブルの原因にもなります。
毎日使うシャンプーの強い洗浄性・脱脂力には、注意が必要になります。
強い洗浄成分には注意
上記のように、乾燥や敏感な地肌の場合、洗浄成分の強さによっては、より乾燥しやすくなり、頭皮地肌のターンオーバーの邪魔になります。
ターンオーバーとは、地肌を清潔にするための循環、簡単にいうと「頭皮の作り変える」ということで、常に美しい状態を保っていますが、これの循環を阻害に繋がりま。
強い洗浄成分とは、例えば、
- ラルリル硫酸Na
- ラウリル硫酸TEA
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸TEA
これらの界面活性剤などが挙げられます。
よくある硫酸系成分になりますが、これらが配合されているシャンプーにはとくに注意が必要になります。
界面活性剤が主な洗浄成分になり、皮脂や汚れを取り除いてはくれますが、上記のような成分では頭皮地肌はもちろん髪にとって強すぎるため、ダメージソースにもなってしまいます。そのため強い洗浄性というのは「買ってはいけないシャンプー」の目安になります。
「洗浄性の弱さ」にも注意
では逆に、「弱ければいいのか」と言えばそういうわけでもありません。
頭皮の状態にも、乾燥と逆の「脂漏性」というものがあります。つまり脂を分泌しやすい頭皮なので、弱すぎる洗浄性だと、逆に洗いきれていないケースもあります。
洗いきれていないとどうなるのか?
皮脂が時間が経つと
基本的には、アミノ酸洗浄成分が髪や頭皮には良いとされているのですが、ただそれだけでは洗い足りず、皮脂が残ってしまい頭皮のトラブルの原因にもなります。
- 洗浄性の強さ
- 泡の大きさ
- 泡立ちの加減
などの、洗いやすさも重要なポイントとなります。
安全なシャンプーを見つけるポイント

買うべきシャンプー・安全なシャンプーとなるのは、「髪や頭皮地肌の悩みを軽減したり、美しい髪を育む土台を整えてくれる」ものになります
例えば、「安いシャンプーは危険」「安いシャンプーは買ってはいけない」というのは、安易ではありますが、間違いではなく、1つの目安にもなります。というのも、上記のような買ってはいけないシャンプーのポイントでまとめた内容のケースが大半だからです。
ここでは、いくつかの「買うべきシャンプーのポイント」もまとめています。
アミノ酸洗浄成分が配合されているシャンプーを選ぶ

シャンプーという大きなカテゴリでは、アミノ酸シャンプーをおすすめしています。
とくに女性の頭皮地肌というのは、デリケートなので洗浄性が強いものを使っていると、乾燥させてしまい、健康な髪をつくりにくい頭皮にしてしまいます。
「髪や頭皮をダメージさせない」ために、刺激が低い洗浄成分を配合したシャンプーを選びましょう。
洗浄成分 | 特徴 | 成分一覧 |
---|---|---|
タウリン系 | バランスが良く、適度な洗浄力でサラサラになる | ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa、ココイルメチルタウリンタウリンNa、ミリストイルメチルタウリンNa、ステアロイルメチルタウリンNa |
アラニン系 | 適度な洗浄力と高い起泡性で爽快感がある、バランスも良くできている | ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンTEA、ココイルアラニンTEA、ミリストイルメチルアラニンNa |
グリシン系 | 洗浄力と泡立ちが高い、やや強めなので質感は微妙になりがち | ココイルグリシンNa、ココイルグリシンK、ココイルグリシンTEA |
グルタミン系 | 洗浄性は控えめで、しっとりとした質感になり、保湿力も高い | ココイルグルタミン酸Na、ココイルグルタミン酸k、ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸k、ラウロイルグルタミン酸TEA、ミリストイルグルタミン酸Na、ステアロイルグルタミン酸Na |
アスパラギン系 | 低刺激で優しい、泡持ちも良いためバランスが良い | ラウロイルアスパラギン酸Na、アシル(C12,14)アスパラギン酸TEA |
PPT系なら、加水分解ケラチン・加水分解シルク・加水分解コラーゲンなどがあり、弱酸性石鹸系なら、ラウレスカルボン酸、ラウレス-6酢酸などのような成分を選べば良いです。逆に硫酸系、例えばラウレス・ラウリルなどの洗浄成分は頭皮に刺激が強いため、避ける方が良いです。
その中でも、猫っ毛の方におすすめの洗浄成分を紹介します。
- ラウレス-3カルボン酸Na(やや強めの洗浄性で爽快感がある)
- ラウロイルメチルアラニンNa(適度な洗浄性でバランス良し)
- ラウロイルアスパラギンNa(高い気泡・洗浄効果)
- ココイルグルタミン酸Na(低刺激で優しい)
- ココイルグリシンK(バランスの良い爽快感と低刺激な洗浄性)
- ココアンホ酢酸Na(安全性が高く、刺激を緩和させる)
- コカミドメチルMEA(起泡性・増泡性に優れている)
- ラウリルグルコシド(さっぱりとした洗浄性、起泡性がある)
それぞれ特性があるものの、優秀な洗浄成分です。ポイントになるのは、優し過ぎれば良いというわけではありません、あくまでも頭皮の状態に合わせる必要があります。
ある程度の自分の目的と髪の状態(髪質やダメージなど)を照らし合わせることで選びやすさが変わってきます。
保湿&補修成分をチェックする

シャンプーには洗浄成分以外にも、髪や頭皮を保湿するための成分が重要になります。
髪をケアしたいのか、頭皮のケアをしたいのか、はたまた両方をしたいのか、シャンプーには容量が限られているので、できることの限度はありますが、自分の髪質や悩みに合わせて、シャンプーを選ぶと探しやすくなります。
それぞれに必要な成分もまとめてみました。
髪を保湿する成分としては、
- ヘマチン
- γ-ドコサラクトン
- ポリクオタニウム系
- セラミド
- アルギニン
この辺りが効果も高く、おすすめ。
頭皮地肌の保湿には、
- エキス系
- グリチルリチン酸2K
- ヘマチン
- ヒアルロン酸
このような成分が良いです。
手触りをなめらかにしたいなら、
- アルギニン
- グリセリン
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
ダメージが悩みの方は、
- 加水分解ケラチン
- 加水分解ヒアルロン酸
- 加水分解コラーゲン
- パンテノール
- ポリクオタニウム
摩擦・熱・紫外線から守りたい方は、
- 〇〇油
- 〇〇エキス
- シア脂
- γ-ドコサラクトン
などの成分が目安になるので、自分の悩みに合わせたものを使うのが重要です。
成分 | 特徴 |
---|---|
セラミド | 保水力が高い・キューティクルを整えてツヤ感アップ |
ヒアルロン酸 | 保湿力が高い・ダメージ保護効果もある |
天然由来成分 | 安全性と効果性が高い |
エキス系 | 頭皮や髪の保湿性が高い |
ヒアルロン酸 | ハリ・コシやボリューム効果がある |
コハク酸 | 美容成分の吸着を促進・弾力性アップ |
ヒドロキシエチルウレア | ダメージ部分の保水力向上 |
加水分解ケラチン | まとまりやおさまりを含めた補修効果 |
ヘマチン | ツヤ感向上、髪や頭皮の補修効果 |
加水分解卵白 | ハリ・コシを含めた保湿効果 |
加水分解コンキオリン | ハリ・コシ・ツヤ感の向上 |
パンテノール | 保湿・補修、ハリ・コシの向上 |
γ-ドコサラクトン | 絡まりを改善・ハリ・コシの向上 |
ポリクオタニウム系 | ハリ・コシの向上 |
スクワラン | CMCの脂質層を補修して水分の蒸散を抑える |
イソステアリン酸イソステアリル | 水素結合する部分を持ち、CMCの脂質層を補修する |
髪の主成分でもあるタンパク質を補給してあげることが何よりも大事になります。
- 加水分解ケラチン(羊毛)
- セラミド
- コレステロール
- ヘマチン
- グルタミン酸
- アルギニン
- ロイシン
- セリン
- グリシン
- スレオニン
- アスパラギン
ダメージ毛と同じくたんぱく質を補給しつつ、アミノ酸で負担を減らします。
- 加水分解ケラチン(羊毛)
- 加水分解卵白
- セラミド
- コレステロール
- ヘマチン
- γ-ドコサラクトン
保湿成分が多い植物オイル系が非常に効果的です。
- アルガンオイル
- ツバキオイル
- シア脂
- ひまわり種子油
- オリーブオイル
抜け毛が気になる方は、地肌への刺激が低いアミノ酸洗浄成分か石鹸系をメインに配合し、抗酸化作用や血行促進作用のある成分が良いです。
- オタネニンジン根エキス
- アカヤジオウ根エキス
- センプリエキス
- ビワ葉エキス
頭皮のフケが悩みの場合、地肌への刺激が低いアミノ酸洗浄成分か石鹸系をメインに配合し、抗酸化作用や血行促進作用、何よりも頭皮地肌の保湿性のある成分が良いです。
- グリチルリチン酸2K
- カンゾウ根のエキス
- ヘマチン
一例ではありますが、こういった成分が非常に効果的です。
デリケートな肌には「ノンシリコン」を選ぶ


きし
よくあるシリコンかノンシリコンの「2極論争」です。これはどちらの方が良いというわけではなく、髪質や悩み、ヘアスタイルによって使い分ける必要があります。
シリコーン成分は、手触りを「しなやか」「かろやか」「さらさら」にしてくれる特徴とメリットがありますが、逆にシリコーン成分・シリコン油には、デリケートな方にとっては肌トラブルを起こすデメリットもあります。
髪や頭皮に良いとされるノンシリコンシャンプーですが、実のところそういうわけでもなく、シリコンシャンプーの方が、ダメージ毛やくせ毛との相性が良いことが多いです。つまり一長一短あるということです。
シリコンに変わる保湿成分が配合されている、ノンシリコンシャンプーを選ぶようにしましょう。
シリコン成分としては、
- アモジメチコン
- シクロペンタシロキサン
- ジメチコン
- ジメチコノール
などが、基本的なシリコン成分となっています。
敏感肌の方の場合、コンディショニング効果のある界面活性剤にも注意が必要です。肌トラブルの原因になる恐れがあります。敏感肌の方は植物油がベースになっている&ノンシリコンのシンプルな処方の商品がおすすめ。
本来、シリコン成分とはトリートメントに配合されているもので、シャンプーに配合されているものが問題となっていました。洗浄性の強い洗浄成分が配合されていても、指通りの悪さを補うために配合されているケースが多く、結果としてシリコンが毛穴につまらせる原因とされていました。
とはいえ、これはあくまでも洗浄成分が強い場合に限ります。アミノ酸洗浄成分や低刺激の石鹸系などの場合、毛穴をつまらせるほどのシリコン成分は配合されず、むしろシリコン成分によって髪がキレイになるシャンプーとして使うことができます。
これは賛否両論ありますが、個人的な考えでは、シリコンシャンプーが全て悪いというわけではないということです。
おすすめの安全なシャンプー3選

ここで、とりあえずは「安全」で「長く」使うことができるシャンプーを3つご紹介します。
本当は、髪質や特徴、状態に合わせてシャンプーは変えるべきではありますが、手っ取り早くおすすめを知りたいという方のための三品となります。
シャンプーカテゴリには、ジャンル別にまとめているので、興味ある方はそちらもご参考ください。
最強のトライアルセットがある「ラサーナ プレミオール」

「アミノ酸系洗浄成分」とフランス・ブルターニュ産「海泥」の力でダメージの蓄積した髪をいたわりながら洗い、頭皮に詰まった皮脂汚れを吸着し取り除きます。

浸透補修なめらか成分(イソステアロイル加水分解コラーゲン・スクワラン)によって、髪にツヤを与え、保水性も高いため乾燥によるパサつき、うねりをコントロールしやすくなります。さらに毛髪内部に浸透し、キューティクルをなめらかに仕上げます。

- 静電気・髪のパサつきが気になる
- 髪のうねりや広がりが気になる
- 頭皮の乾燥・ベタつき・ニオイが気になる
- カラーやパーマによる髪のダメージが気になる
- 髪の悩みが慢性化している
- 香りにこだわって選びたい
- プレミオール シャンプー 130ml
- プレミオール トリートメント 130g
- プレミオール エッセンス 20ml
定期購入ではないのも嬉しいポイントです。また、トリートメントとエッセンスのライン使いができると香りが統一することができます。
\ 定期購入はありません!/
サロン専売品なら「ミチテ」
シャンプーA

使いやすさ: ★★★★☆
使用感 : ★★★✮☆
コスパ : ★★★✮☆
一言でいうと
徹底にこだわったヘアケアシャンプー
- 3種のアミノ酸でサラサラに
- 6つの植物から抽出した天然成分配合
- うららかな花とムスクの香り
乾燥から髪と地肌をいたわり、さらさらで軽やかな指通りのいい髪に仕上げてくれるプロダクトです。
実際に使ってみましたが、「抜群の使い心地」「しっとりではなくもっちりの質感」「コスパ面でも間違いなくトップレベル」でした。
まずは使い心地では、こだわりの感じる内容になっていて、シャンプー中から「これは何か違う」と感じることができるほどのハイクオリティー。
洗っているのに、「するする」と「なめらか」な手触りになるだけでなく、トリートメントではしっとりではなくもっちりとした、まるでヘアマスクを使っているかのような使用感。
個人的には、いい意味で驚愕の内容になっていました。
それでいて、サロン専売品の中では低価格設定になっているためコスパ面でも最強といえます。
この内容でこの価格帯なら間違いなく買って損はありません。とはいえ新発売と言うことで購入しにくさもあるため、できれば多く広まって欲しいなと思うところでもあります。
ブランド名 | michite(ミチテ) |
製品名 | シャンプーA |
分類 | 化粧品 |
商品区分 | シャンプー・トリートメント |
容量 | 250ml |
主な洗浄成分 | ウラミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸TEA |
香り | ジャスミン&ムスク |
生産 | 日本 |
メーカー | クオレ |
市販品なら「セラティス」
ナイトリペアシャンプー

使いやすさ: ★★★★✮
使用感 : ★★★✮☆
コスパ : ★★★☆☆
一言でいうと
ヘアケアに最適なナイトケアシャンプー
- 寝癖コントロール処方
- 無添加・フリー処方で安心
- 快眠セラピストが共同開発のナイトアロマ
生コラーゲンやナノ補修成分など90%以上が美容液成分で構成さていて、寝ている間”に補修成分がしみ込む、新しい「寝ぐせ・うねり抑制ヘアケアブランド」です。
実際に使ってみました、たくさんの市販シャンプーを使ってきましたが、間違いなくトップクラスにおすすめできるほど、快適に使えるシャンプーでした。
まずは、爽快感のある洗い心地。アミノ酸成分はいいのはいいですが、弱すぎるケースもあります。ですがこのシャンプーは適度な爽快感もあるため、女性はもちろん男性でも使えるほどです。それでいてマイルド。
保湿性や補修力も高く、洗っている最中から、手触りがよくなるのを実感でき、洗い上がりもいい。くせ毛や猫っ毛など髪質の悩みを改善できる。といっても過言ではありません。
わたし的には、香りは好みではありませんでしたが、やっぱり「いいシャンプー」でした。髪の調子もいいので、やはり間違いはありません。

ゆきな
何よりも、このビジュアルです。まずドラッグストアで見かけると、気になるし、手にとって見たくなり、使うのが楽しみになります。やはりボトルやフォルムは大事です。
とはいえ価格は高めです。使うことで損することはありませんが、よく考えて試してみてください。
ブランド名 | THERATIS(セラティス) |
製品名 | ナイトリペアシャンプー |
分類 | 化粧品 |
商品区分 | シャンプー・トリートメント |
容量 | 435ml |
主な洗浄成分 | ウロイルメチルアラニンNa、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルメチルタウリンNa |
香り | ナイトラベンダーアロマ |
生産 | 日本 |
メーカー | ヴィークレア |


あとがき

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ビジネス・プライベートで、累計500種類以上のシャンプーを使用してきた経験を活かしてレビューします。
現在では、217種類のシャンプーをレビューしていますので、見やすくするためにカテゴリ別・髪質別・状態別にまとめ記事を作成しています。